【危険】就活生・新社会人に絶対お勧めできない小説4選

この記事が気に入ったらいいね!をクリック

【危険】就活生・新社会人に絶対お勧めできない小説4選

この世には就活生・新社会人に絶対お勧めできる小説が存在する。
主人公の努力は報われ、社会的に成功し、幸せが待っている。

そして、この世には就活生・新社会人に絶対お勧めできない小説も存在する。
主人公の努力は報われず、社会的に失敗、不幸せが待っている。

今回は就活生・新社会人に絶対お勧めできない小説を紹介する。

『故旧忘れ得べき』

まずは高見順の初期の傑作『故旧忘れ得べき』を紹介したい。
本作は第1回芥川賞の候補作である。

不況のあおりで就職に失敗し、零細出版社で辞書の編集をする主人公。
かつての学生運動の仲間が自殺し、当時のメンバーで弔いの席を設け、顔を合わせるといったストーリー。

主人公が借家で器量の良くない妻とうるさい母と暮らしていたり、
大学で英語を勉強したはずなのに外国の有名教授の講義が聞き取れなかったり、
学生運動でイケていた友達がその日暮らしで苦しんでいたり、
と数々のエピソードが就活生・新社会人の心に小さくダメージを与えてくれるはずだ。

『憂鬱なる党派』

次に高橋和巳の『憂鬱なる党派』を紹介する。
本作は『邪宗門』と並んで高橋の代表作だ。

一念発起して教師を辞め、大阪へ出てきた主人公。
夢の実現のため、大学時代の友人のもとを訪ねるが、それぞれ問題を抱えており、誰も助けてくれない。
節約のためスラム街に寝泊まりしていた主人公は、いつの間にかスラムの住人に成り下がる。

安定志向から郷里で教師になった男が主人公だ。
大企業に就職した同級生に少し劣等感を持っているのだが、
エリートで幸せなはずの友人も全員幸せそうでない。
ラストで主人公はもちろん破滅するのだが、なぜだか友人たちも全員破滅の道を選ぶ。
「大学を卒業したら幸せになれない」という作者の恐らくは意図せぬメッセージがヒリヒリと伝わってくる。

『月と六ペンス』

サマセット=モームがゴーギャンの生涯に着想を得て執筆したのが『月と六ペンス』だ。

平凡な中年が、ある時いきなり芸術に目覚め、妻も子も捨てパリへ。
貧乏暮らしをものともせず、絵を描き続ける。
友人の奥さんを振って自殺させてもものともしない。
中年の画家はタヒチへ渡り、そこで豊かな色彩と人生の明るさに出会い、死ぬ。

芸術のために市民生活を捨てる男が主人公だ。
就活も会社で働くことも、市民として生きることであり、
芸術に憧れて全てを捨ててしまうのは生き方として逆方向である。
本作に影響される人がいないことを願う。

『ゴランノスポン』

伝説のパンクバンドINUのフロントマンにして、芥川賞作家の町田康の『ゴランノスポン』を最後に紹介したい。

バンドをやっている若者らが主人公である。
舞台は下北あたりだろうか。
彼らは自分たちが才能があると思っており、「あー〇〇さんまじすげえっすわ」という会話を交わしている。

ところがある日気づくのである。
「本当に才能があったらもっと売れるのではないか」
「リゾートのプールで青いカクテルでも飲んでるんじゃないか」
そう、本作は中途半端に夢を追う若者が現実に気付く話だ。
『月と六ペンス』の主人公はやはり特別である。
ほとんどの人間は夢を追ってもたかが知れている、そんなメッセージを勝手に受け取ることができる。

以上、就活生・新社会人に絶対お勧めできない小説を紹介した。
現実も、夢も、つらいものだ。
明日からも頑張りましょう。

この記事を書いた人 solty
関連記事
GoogleAnalyticsにトランプに投票しろとの謎のアクセスがある件
GoogleAnalyticsにトランプに投票しろとの謎のアクセスがある件
ふとgoogle analyticsを見ていると何やら謎のリファラーからアクセス...
スパムメールの語源はあの缶詰のスパムだった
スパムメールの語源はあの缶詰のスパムだった
迷惑メール「スパム」ってなんでスパムって言うのか SPAMメール。 何気なく...
【世の男性必見】500円以下で恩を売る男になるな
【世の男性必見】500円以下で恩を売る男になるな
平日の昼下がり、オフィス街のスターバックスやドトールでよく見る光景といえ...
時給5,000円で週休3日、年収600万の意外な仕事とは
時給5,000円で週休3日、年収600万の意外な仕事とは
「はぁ、なんか割のいいバイトねぇかなぁ」 「おれがかわいこちゃんだったらキャバ...
2016年度版忘年会で出し物やらされる新人のためのネタランキング
2016年度版忘年会で出し物やらされる新人のためのネタランキング
2016年もあっという間に年末です。 年末といえば忘年会。忘年会といえば新...
薄い・小さい・カギも入る。薄い財布系の最先端『Full to Keydell(フルトキーデル)』が凄い。
薄い・小さい・カギも入る。薄い財布系の最先端『Full to Keydell(フルトキーデル)』が凄い。
出かけるときに必ず持ち歩くモノといえば、何が思い当たるだろうか? 携帯電話・キ...
新社会人のみなさん。髪型に迷っても、「いきなり坊主」はやめとこう。
新社会人のみなさん。髪型に迷っても、「いきなり坊主」はやめとこう。
新社会人は多くの失敗をする。 失敗をすると、上司は怒ってくれる。 そうすると...
Facebookのいいねを買って、めちゃくちゃ怒られた話
Facebookのいいねを買って、めちゃくちゃ怒られた話
これまでのあらすじ 前回「何も言わずにいくらまでならもらえるのか」を検証し、見...
保護犬猫と飼いたい人のマッチングサービス「OMUSUBI」超絶いいね
保護犬猫と飼いたい人のマッチングサービス「OMUSUBI」超絶いいね
悪質ブリーダーを増やさないためにもペットショップでのペット購入はやめよう かわ...